はじめに
眉毛が抜けると顔が引き締まった印象にならず困ってしまいますが、眉毛はなぜ抜けるのでしょうか。
この記事では眉毛が抜ける原因をまとめます。
毛周期(ヘアサイクル)
1本の眉毛は毛が伸びる「成長期」、毛の成長が止まって毛根が退化する「退行期」、眉毛が抜ける「休止期」という周期を繰り返しています。
眉毛の成長期は4~5ヶ月で、成長期が年単位の毛髪より短い期間です。
この周期は毛によって異なり順番に休止期に入るので、眉毛は同じ濃さを保っています。
しかしストレス、生活習慣の乱れ、加齢、ホルモンバランスなどで成長期が短くなると、休止期の眉毛の比率が多くなり眉毛の抜けが目立つ状態になります。
地肌や毛母細胞の状態
眉は毛球(毛の根本で球状の部分)にある毛母細胞が細胞分裂をして成長し、毛乳頭という部分が毛細血管にある栄養を毛母細胞に渡しています。
肌にトラブルがあるとこれらが働きにくく、毛が成長しにくくなります。
眉の成長には男性ホルモンであるテストステロンが関わっています。
原因がなく毛母細胞に栄誉やホルモンが十分に届かないということもありますが、表皮の外側の状態が毛根に望ましくない影響を与えていることもあります。
たとえば肌の乾燥、肌に合わない化粧品、フケなどは眉毛の成長には好ましくない状況です。
またかゆみで肌をかいたときやメイク時の摩擦で眉毛が抜けることもあります。
病気の症状や薬の影響
甲状腺機能低下症、円形脱毛症、自己免疫疾患などの病気や、抗がん剤などの薬の影響で眉毛が抜けることがあります。
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが低下する病気で、抜け毛のほかに倦怠感、むくみ、低体温などの症状が起こります。
甲状腺機能低下症や円形脱毛症では毛髪も薄くなるのが典型的な症状です。
自己免疫疾患では免疫細胞が毛根を異物と誤って攻撃するために毛が抜けてしまいます。
終わりに
眉が抜ける基礎疾患がある場合その治療を行い、なければ肌を整え毛根に栄養を送るなどして眉毛を育毛してみましょう。