髪の傷みと言えば、枝毛や切れ毛などを連想されるかと思います。 男性と比べると女性の方が、髪の傷みには敏感なイメージがありますよね。
美しく健康な髪の毛は美人の条件とも言われるほど女性にとって重要な要素ですが、 実は男性にとっても髪の毛の傷みは重要な意味を持っています。
というのも、髪の毛の傷みは枝毛や切れ毛だけではなく髪が細くなってしまったりすることもあります。 枝毛・切れ毛・細い髪の毛は健康な髪の毛に比べて、当然早い段階で抜け落ちやすくなりますので、薄毛の原因となってしまうのです。
また、後程詳しく説明しますが、摩擦などの刺激も髪の毛が抜ける原因となります。
髪を健康に保つには、意外と様々な注意点が必要となります。 気を付けているつもりでも、実は間違ったケア方法で痛めている可能性がありますのでしっかりと確認しておきましょう。
しっかりと覚えておいて頂きたいのは、髪の毛は一度傷んでしまうと生え変わるまで健康にはならないという事です。
皆さんすでにご存知かとは思いますが、化学物質で髪に強い刺激を与えるパーマやブリーチと言った染髪は、言うまでもなく髪の毛を著しく痛めます。
そもそもパーマというのは、髪の毛の成分の結合を一度切断してクセを付け、再結合させるという仕組みです。 髪の毛の構成成分そのものを切断してしまうわけですから、髪には大きなダメージとなってしまうのです。
染髪も髪の毛にとって悪影響を与える行為です。 染髪にも色々な種類がありますが、表面に影響を与えるヘアマニキュアと内部に影響を与えるブリーチ・染髪があります。
へマニキュアの場合でも、表面への影響という事から深刻ではないように感じますが、やはり刺激を与える以上痛みは出てきてしまいます。
さらに悪影響となるのがブリーチなどの髪の成分に影響を与えるものです。 ブリーチをしたことがある方は分るかと思いますが、明らかに髪の毛が切れやすくなり、 回数を重ねるごとにビニールのような髪の毛になってしまうほどです。
薄毛で悩み、それを改善していきたいのであれば、パーマやブリーチ、カラーリングは避けるべきと言えるでしょう。
髪を傷める原因の一つに、毎日行うシャンプーの種類があります。
多くの人が当たり前のように使用しているのが、高級アルコールシャンプーです。 高級アルコールシャンプーというのは、名前からすると価格が高いシャンプーの方に感じますが、テレビコマーシャルでも頻繁に流れていてスーパーやコンビニでも買える一般的な安価なシャンプーを指します。 高級アルコールシャンプーは、髪の毛を綺麗にするというような謳い文句で販売されていますが、実態は違います。 髪の毛を綺麗に見せかける、といったほうが正しいでしょう。
それは、高級アルコールシャンプーに使用されている成分から知ることが出来ます。 よく配合されている成分に「ラウリル硫酸ナトリウム」という物があります。 硫酸ラウリルなどと表記されていることもあります。
これは、経皮毒といって、皮膚を通して毒素が蓄積されてしまう成分で、頭皮にとっても人体にとっても非常に悪影響となる成分です。しかし、安価に大量生産できることから広く使用されています。 さらに注意すべきなのは、ヘアサロンでもこのラウリル硫酸ナトリウムが配合されたシャンプーを使用・販売していることが多いという点です。美容師は髪のプロではありますが、髪を健康に保つためのプロではない事をしっかりと認識しておきましょう。
美容師のコレが髪に良いという理論などはサロン取扱いの商品を売るためという場合もあります。 もちろん本当に髪の毛に詳しい人もいますが、本当に髪の毛を健康にする製品化どうかは自分の目でしっかりと成分などを確かめるべきでしょう。
高級アルコールシャンプー以外には、石鹸シャンプーもあります。 どのような石鹸を選ぶかにもよりますが、石鹸シャンプーは頭皮に優しいシャンプーです。 しかし、石鹸カスが残りにくいことや泡が立ちにくいことから帰って頭皮や髪を傷めたり、石鹸カスで頭皮を不潔にしてしまう可能性もあるのが難点です。
もう一つがアミノ酸系シャンプーです。髪の毛の成分と同じ成分ですので、非常に安全で頭皮や髪に優しくできています。
ブラックシャンプーやウーマシャンプーなどの育毛シャンプーの多くがこのアミノ酸系シャンプーです。
髪に悩みのある人は、やはりアミノ酸系シャンプーを使うのが最善と言えるでしょう。
頭皮や髪に悩みのある方は、間違ったヘアケアで髪や頭皮を痛めている可能性が高いです。
まず、一番勘違いしやすいのがシャンプーです。 頭皮を清潔にしようと思うあまり一生懸命シャンプーしてしまい、必要な皮脂まで洗い落としている方が大勢います。 これは実は逆効果です。 必要な皮脂まで失うと、その後過剰に皮脂が分泌されて非常に不潔な状態になってしまいます。 高級アルコールシャンプーを使っている場合は洗浄力が強すぎますので、頭皮にも大きな負担が掛かってしまい、育毛サイクルが大きく乱れてしまいます。
そういった点からも、洗浄力が適度なアミノ酸系シャンプーに変えたほうが賢明だと言えるでしょう。
また、シャンプー後に髪を濡れたまま放置しておくのもご法度です。
濡れた髪は非常にもろくなっており、切れ毛や髪の傷みの原因となります。 シャンプー後は、タオルでゴシゴシとこすったりはせずに、タオルを頭にまいてしばらくタオルドライをし、その後頭皮から話して熱を分散させながら髪を乾かしましょう。
男性はお風呂上りに頭をタオルでゴシゴシと拭いてしまいがちですが、これは抜け毛を増やすだけですのでやめましょう。